捕る漁業から育てる漁業へ
まちこのコールログらしくないタイトルに驚かれた人もいるかもしれませんが・・・。
先日、農業や漁業に携わる方々の講演会(?)を拝見する機会がありまして、タイトルの「捕る漁業から育てる漁業へ」のお話を伺いました。
当然ながら、捕るのがお仕事なのですが、ただ捕るだけでは20年、30年後の子供の世代には資源が枯渇してしまうと訴え、魚や海老などの成長サイクルを調査し禁猟期間や、魚網の網目を大きくして幼魚の捕獲を避ける工夫をするなど、またその考えを地域の漁業仲間に啓蒙し、結果的にこの取り組みが功を奏し、以前より漁獲高が増えるなど、未来に繋ぐきっかけができたとのお話でした。
漁師にとって、漁獲量は生活の糧。しかしながら、今だけのための漁ではなく、未来を見据えた「育てる」取り組みが、結果的に生活を潤す。わたしの知らない世界ではありますが、なんか何にでも置き換えることのできる視点なんじゃないかなぁ、と思って、ちょっと取り上げてみました。
たまに非正規雇用の話を取り上げますが、景気は回復傾向との指標もある中、これも未来を考えた時に、生活や教育など様々なところでの格差拡大、結果としての経済の衰退を招いたりはしないでしょうか。
今はいいかもしれません。社会全体なんて大きな視点に立たなくてもいいかもしれません。でも、単純に自分自身の将来を考えた時、非正規雇用な人はそこから早く脱却しなければ、それこそ「ワーキングプア」の仲間入り。貧困のスパイラルに陥る危険性があると思います。
個人において、今を生きるための「非正規雇用」の選択肢であることは、私自身重々承知はしています。ですが、「未来(の自分)」を知りたいのであれば「今(の自分)」を見よと言うように、今に満足することなく将来を念頭にした時の「今」を考えて、必要な行動をとっていかないといけないのではないかなと思います。
非正規雇用のまま働き続けるのであれば、10年、20年先を考えた時、右肩下がりはあっても、右肩上がりはないと思いますから・・・。